「ちはやふる」第二十五首「もれいづるつきのかげのさやけさ」
いよいよ第一部最終回です。たぶん。
名人の圧倒的な強さに愕然とする千早たち。
周防名人は今、一番「感じが良い」選手である。耳の穴かっぽじってる名人に「感じ悪いのに!」
千早には聞こえているのか?
祖父の言葉が頭を過ぎる。新は名人の配置を見ながらイメージトレーニング。
「イメージはイメージや。練習せんと身体は動かん。強い相手と。」
頂上決戦は名人・クィーンともに王座防衛に成功。
表彰式の様子を見ていた北野は沈んだ表情。「勿体ない。師を持たない人間は誰の師にもなれんのだ。」
ひとりでカルタをやっている周防や詩暢がトップという不安。これからのかるた界はどうなっていくのか・・・。
テレビを見終わった千早たちはどーんと沈んでいた。
太一の母に促されるように帰途についた千早は「ダメだ」を連発。
分倍河原駅で3人と別れた千早。別れ際、机くんが叫ぶ。
「綾瀬にも20枚あるみたい!」「何が?」「何がって、1字決まりが!」
ハッとする千早。何か活路を見いだせたのか。
ひとり残った太一は「モチベーションの持続をどうすれば」と悩む。そして、新に電話をかける。
新は名人と同じ札の配置をして既に前を向いていた。「見えてくるで。名人のこと、いろいろ。」
そこへやってきた村尾の顔つきも変わっていた。「さあ、やるっさ。」再び、立ち上がる決意をしたようです。
「やるしかない。」
翌日、教室で机くんからいろいろ教えてもらう千早。
わかってんのかね。ぶ~って顔してますが。
「僕のデータを信じろよ!」「ご、ごめん。」
しかし、その中に大きなヒントがあった。ポケットからアメ玉2つを取り出し机くんに握らせる。
「そのうちもっとマシなものを返すから!」精一杯のお礼。
廊下でひとり「呪文」を唱える千早。
大切なのは枚数じゃない。机くんが聞こえてることを教えてくれた。
通りかかったかなちゃんはそっと横に立つ。
気がついて残念ぶりを発揮する千早。
かなちゃんは自分の夢を千早に話す。「専任読手になっていつか千早ちゃんのクィーン戦で読みたいなって。」
しかし、それにはとてつもなく大きなハードルが・・・。
「頑張ろうね!専任読手はA級選手しかなれないんだよ!」「へ・・・。」
がが~ん!
放課後の練習。かなちゃんはどどーんと沈んでいた。
専任読手への道は険しい・・・。
そんな中、太一は入念に素振りを繰り返す。
恥ずかしがって今まで人前でやっていなかった素振りを。
太一は昨日の新の言葉を思い出していた。「相手より早く取る方法ならいくらでもある。」
村尾と練習をする為に電話を切る新。太一も新の様子にもう一度気持ちを入れる。
「今日の試合、俺が勝ったらお前ンちのダディベアをすべて燃やす。」
「ええーっ!なんで!なんで!なんで燃やすの!?!」
集中力10%減。須藤的ドSにも意味があるということだ。
「ダディベア、燃やされないといいなぁ・・・。」「あわわわ。」
かなちゃんは呟く。「部長がドSに。」
読手の難しさを知るかなちゃん。でも・・・。
「憧れを消すことなんかない!」
その頃、顧問会議は部室問題で大もめ。かるた部の部室を吹奏楽部に明け渡せ、と。
勿論、女帝は拒否。かるた部の実績を話し、論破。
・・・したかに見えたがここでご隠居こと深作先生が口を挟む。
新入部員が5人入らなければ部室を明け渡すというのはと提案。さしもの女帝もご隠居には頭が上がらない。
「来年度は部員が殺到する」と言った手前、引き下がれない。結局、「5人集まらなければ明け渡し」となった。
手書きのメモをそっと部室の戸に挟む。「部費3万円~!」かなちゃん10倍アップに大喜びです。
そして、新学期。2年生になった千早の噂は1年生まで。掲示板の前に佇む千早。振り向くと口には画鋲が4個。
テキパキとポスターを貼っていきます。「綾瀬さん!」第1話と同じく宮内先生に注意されます。
あぁ、これで1年生にも「無駄美人」が浸透していく・・・。
でも、空いたスペースにもう一枚貼るようにと指示。
2人の関係も1年で大きく変わったようです。
「ねぇ!『かるた』しよっ!」
千早、笑顔で勧誘。
ということでとりあえず最終回でした。
「それではみなさん。また、会う日まで、さようなら。」とちはやHOO。
エンドカードは1年生の2人、花野菫さんと筑波秋博君です。
あら、千早だけいませんが、第2期やる気ですね。
【今回の一首】
秋風に たなびく雲の 絶え間より もれ出づる月の 影のさやけさ
左京大夫顕輔
(秋風に吹かれて横に長くひき流れる雲の切れ目から、洩れてくる月の光の、澄みきった美しさといったらどうだろう!)
11:17 | ちはやふる | COMMENT(0) | TRACKBACK(4) TOP